いってんご(エンジョイ!ぎふ カメラマン)
岐阜県山県市の清流「神崎川」を舞台に、コワーキングスペース&レンタルスペース「神崎よってちょ」の運営や神崎川サウナ、川の学校など、人々が「川」と触れるきっかけ作りに奔走するフリーランスアウトドアライター。登山雑誌「PEAKS」連載をはじめ、アウトドアサイト「YAMAP」などにも寄稿中。 グラフィックデザイナーとしても活躍中で、我々エンジョイ!ぎふのロゴとキャラクターデザインも手掛けていただきました。(お仕事依頼は下記ウェブサイト「股旅ベース」より可能です) 自身が経験したアウトドアでの感動と、自然の大切さ・素晴らしさを伝えたいという思いを具現化し、限界集落である神崎を「持続可能な地域」にしていくためにアイデアを絞り、行動していらっしゃいます。 愛する神崎という地域を末長く後世に残していくための活動は、多くの仲間と共に日々前進しています。 (以下はリンク)
- ユーコンカワイの情報発信基地「股旅ベース」
- コワーキング&レンタルスペース「神崎よってちょ」
- ヒトイキ村
- ユーコンカワイYouTubeチャンネル おすすめ:テントサウナで整いまくれ!
インタビュー動画はこちら!↓
大好きな神崎を後世まで残していくために
いってんご(エンジョイ!ぎふ カメラマン)
今日はお忙しい中(神崎川サウナ開催中)ありがとうございます!早速ですが、ここ神崎を、「川の素晴らしさを伝えていく」お仕事のための拠点に選ばれた理由をお聞かせください。
作家でカヌーイストの野田知佑さんの本を学生時代に読んで、感銘を受けました。自分もユーコン川へ8日間の旅に出ました。川で全力で生きた8日間は僕の宝物です。人生で初めて、自分自身を「よくやった!」と褒めてあげることができました。自己肯定感が生まれたんですね。川にはそういう力がある!それ以来、日本中の川を下りました。
清流が大好きな僕は、旅の途中でこの神崎に出会い、川の美しさだけでなく、流域文化や住む人々、歴史、そして今抱えている「問題」も含めてこの地が好きになりました。限界集落で人が減ってしまう一方なんです。それによって素晴らしい川、文化が消えてしまうかもしれない。
その問題解決のためには、まず人々に「川」に入ってもらってその素晴らしさを経験してもらうことで、ここ神崎が好きで通ってくる人々を増やしたい。やがては、移住したい、ここで働きたい、という人を呼び込みたい。そんな思いで活動しています。
ユーコンカワイさんの肩書
- 美山ベースキャンプ代表
- 山県市委託型地域おこし協力隊
- カンムギプロジェクト実行委員会
プロジェクト1 「川の学校」
いってんご(エンジョイ!ぎふ カメラマン)
股旅ベースブログで詳細を読みましたが、子どもたち向けの「川の学校」この活動が第一歩でしょうか?
その通りです。日本全国から参加者を募集し、2年連続全4回開催しました。(現在はコロナのため休止中)
昔の子どもたちは、川に集まって川に入ったり釣りしたり、肌で楽しみながら自然の素晴らしさや怖さを知りました。同時に、上級生たちとも一緒になって遊んで、人とのかかわり方も自然と学んでいたんです。その中で、協力して何かを成し遂げようという協調性や、こうしたらもっと楽しいんじゃないか、などの創造性も育んできたんだと思うんです。今の子どもたちにはそれが無いんじゃないか、と思ったんです。
川や自然に関心を持ってもらい、その大切さを経験を持って知ってもらいたい。同時に、人間として成長してほしい。私自身川で自己肯定感を得た経験から、このイベントを思いつきました。
お陰様で大成功を収めました!
プロジェクト2 神崎川サウナ
いってんご(エンジョイ!ぎふ カメラマン)
今開催している「神崎川サウナ」も、人を集めるにはもってこいの素晴らしいアイデアですね!
その通りです。サウナはあくまでもきっかけです。河原でサウナやって、クールダウンにはきれいな川に入れる。川に入るたびに思うんですが、川って、すごい力を持っていると思うんです。川に入ると、自分が「真ん中」に戻るというか。自分本来の姿になれるというか。そういう感覚を体感してほしいんです。
そこから、川っていいなー!となって、釣りを始める人もいれば川下りを始める人もいるかもしれない。そういう、きっかけを僕は作っているんです。
プロジェクト3 コワーキング&レンタルスペース「神崎寄ってちょ」
いってんご(エンジョイ!ぎふ カメラマン)
神崎寄ってちょについては、今話題の「ワーケーション」(ワーク&バケーション)の拠点として人を呼び込む効果を期待しているんですね。
そうですね、コロナの後、自宅で仕事する「テレワーク」が当たり前になって、仕事と自宅の境界線があいまいになっています。すると、普段は癒しの場所だった自宅が、滞在しずらい場所になってしまう。
神崎よってちょに来れば、川のせせらぎを聴きながらのんびり仕事ができる。空いた時間に田舎を散歩したり、川で泳いでもいい。焚き火やサウナでくつろいでもいい。
僕たちは神崎よってちょを、家でも会社でもない、「サードプレイス」と呼んでいるんですが、サードプレイス「自分だけの時間と場所」は絶対必要だと思うんです。
是非来ていただいて、利用してほしいですね。
いってんご(エンジョイ!ぎふ カメラマン)
現在の主な利用者はどういった方が多いんでしょうか?
フリーランスの方が多いですね。そして、最近は嬉しいことに、「神崎の地域課題を何か商売で解決できないか」と、様々な企画やアイデアを持ってやってくる方も増えてきました。
限界集落は人手不足で、抱えている問題が多くあります。
例えば、ブランド杉である「美山杉」の間伐材が放置されている、地元の伝統産業の後継者がいなくて、消えるのを待つしかない、などなど。
神崎へ遊びに来ているうちに、そういった問題点を知り、「自分の力で何か役に立てることは無いか」と来てくれているんです。
美山杉を使った「プランクバーベキュー」や、地元の柿渋染めを使ったサウナハット、サウナの薪に間伐材を使うなど、すでに動き出しているものもあります。
※Youtube動画で詳しく紹介しています→ https://youtu.be/Q9By9PYmMnc
実はこういった部分も、僕の活動の目的の一つでもあります。神崎を守るために、自分自身の可能性を花開かせることができるかもしれない!そんな人が集まってくれることを期待して、僕が「玄関口」を作っていると思ってもらえればわかりやすいでしょうか。
プロジェクト4 神崎を一つのホテルに!「ヒトイキ村」
いってんご(エンジョイ!ぎふ カメラマン)
いよいよ、宿泊できる「ゲストハウス」が近日オープンと伺いました!泊まってワーケーションできる!ワクワクします!私も来たいです!
そうでうすね!例えば企業や団体の研修とか、色々な利用方法が広がると思います。スポーツ団体の合宿にもいいですね!
ヒトイキ村構想は、神崎を一つのホテルのような存在にしたい!というプロジェクトです。
働く場所→神崎よってちょ
泊まる場所→ゲストハウス水音(もうすぐオープン)または近隣のキャンプ場など
癒しの場所→神崎川と周辺の自然、テントサウナレンタルもあるよ!登山もできる!
お食事→舟伏の里へ おんせぇよぉ~
他にも色々。とにかく神崎に来たら、すべてが完結する!というのが理想です。滞在することによって地元の人たちとの交流や触れ合いも生まれます。
企業や団体研修では、勉強や仕事したらレンタルサウナでみんなで楽しんで、焚き火してバーベキューして楽しんで!などなど、チームビルディングにも一役買えると思うんです。ここでしかできない!素晴らしい時間を過ごせると思いますね!
いってんご(エンジョイ!ぎふ カメラマン)
これはますます忙しくなりそう・・・ユーコンさんの体がいくつあってもたりないんじゃぁ・・・(;’∀’)
そうですね(;’∀’)
サウナやイベントの時に、手伝いに来てくれている人たちは本当にありがたいです!まずは一度遊びに来てもらって、僕の活動に関わりたい!と思ってもらえたら、是非手伝ってほしいです!
とても有意義なお話を聴けて、私も大いに刺激になりました!私も引き続きできることがあれば応援していきたいと思います!
皆さん、まずは神崎へ気楽に遊びに来てください!そして、ユーコンさんに会ってみてください!
ユーコンさんが野田知佑さんと関わられて人生が変わったように、あなたの人生も変わるかもしれませんよ!